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エネルギー託送とは

エネルギー託送と目指す未来

ニチガスは今まで、エネルギーをいかに安定・安全かつ効率的にお客さまに届けるか、試行錯誤を重ねてきました。その結果私たちがたどり着いたのは、DXによる配送の効率化です。IoT技術とデジタルツインの仮想空間を利用して、ビッグデータ×AIによるディープ・ラーニングを実行。「生産」と「消費」をリアルタイムにつなげます。お客さまにとっても企業にとっても、より使いやすい、新しい配送の形を目指します。

LPG託送からエネルギー託送へ

LPG託送とは

ニチガスは世界最大規模のLPガスハブ充填基地、夢の絆・川崎を起点として、LPG託送の運用をスタートしました。
LPG託送とは、ガスの検針から製造(充填)に至るまでの一連のサイクルから収集したデータを、仮想空間上でAIがディープ・ラーニングによって成長しながら分析・処理することによって物流の効率を上げる、LPガス配送の仕組みです。各種データをリアルタイムで可視化することにより、これまで「予測」に基づいて行っていたLPガスの製造(充填)や配送を「実績」により運営することが可能になります。

エネルギー託送とは

ニチガスは、LPG託送を起点に、LPガスだけでなく、都市ガス、電気など、エネルギー業界全体の配送システムの改革に挑戦します。現在、LPガスの託送料金はボンベ1本あたりで決められていますが、LPG託送の実現により、正確な使用量に基づいた託送料金の設定が可能に。都市ガス(1㎥ごと)・電気(1kWhごと)と託送料金の算出方法を揃えることができます。そして、LPガスと都市ガス、電気などの熱量単位を揃えることで、エネルギー業界全体の託送料金の形態を統一し、業界全体の垣根をなくすことができます。ニチガスはこの概念を「エネルギー託送」と名付け、エネルギー業界全体でデータ統合基盤を共有することにより、イノベーションの利益を地域社会に還元することができると考えています。
夢の絆・川崎、デポステーションについて

LPG託送で目指す共創の世界

配送の効率化

ガスメーターをオンライン化するIoT装置、スペース蛍の導入によってガスの使用状況がリアルタイムにわかるようになり、これまで「予測」に基づいてきたLPガスの配送を、リアルタイムの「実績」により運用することができるようになります。これにより、予備のボンベを1本残して1本だけを交換する半数交換から、2本同時に交換する全数交換に運用を変えることが可能になります。この結果、配送回数は半減し、配送にかかるコスト及びCO2排出量を削減することができます。
スペース蛍について

データ活用による充填計画の最適化

スペース蛍で取得した使用量のデータや、夢の絆やデポステーションのボンベ在庫は、データ収集統合基盤、ニチガスストリームに取り込まれ、AI解析によって最適な製造(充填)計画を算出します。これにより、今まで「予測」に基づいて行ってきたLPガスの充填を、リアルタイムの「実績」による運用に変え、本当に必要な分だけ充填することが可能になります。

他社との協業

ニチガスでは、上で述べたようなLPG託送の仕組みを他の事業者のみなさまへ提供することで、新たな共創環境の実現を目指しています。また、エネルギー業界全体でデータ統合基盤や、新しい効率的な仕組みを共有することにより、業界全体のお客さま満足度・利便性向上を目指し、地域社会に貢献します。
雲の宇宙船について

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